~部員ブログ⑦~2020/6/8
『自分の居場所』
アンニョンハシンミカ!
自分のことを書くのは少し恥ずかしいですが、今日は伝えたい気持ちがあって、こうして文にしたいと思います。
マネージャーとして入部したのは、ほんと些細なきっかけでした。
幼なじみのおっぱ(お兄さん)や高校からの同級生に、マネージャーとして入ってきてほしいと声をかけられ、部活に迷っていた私は、〝何か力になれるのなら〟という単純な気持ちで入部しました。
正直、熱く語るようなサッカー好きでもないし、ルールもよくわからない、朝鮮大の試合も誘われたら見に行くくらいでした。実際に入部してからも、分からないことだらけで、任された仕事をただこなすだけの毎日でした。
入部当時は周りに反対もされました。確かに週末は当たり前のように部活があり、春休みも夏休みも大学に残って練習する毎日… 一年の頃は、学校生活と勉学、部活を並立できず、やめたいと思う時もよくありました。部活のせいにしているのが悔しくて泣いた時もありました。
それでも、仲良くしてくれる同級生や、頼れるマネージャーの先輩達のおかげで、その気持ちは段々薄れていきました。
そして、マネージャーになり半年が過ぎようとしていた2018年11月、都リーグ1部残留を決める試合に敗れ、都リーグ2部降格が決まりました。込み上げる悔しさに、泣き崩れる選手達、涙を流す学連、マネージャー。
その姿を見ながら、自分の気持ちが、皆より遠くにあることに気付きました。わざと負けから目を背け、”お疲れ様です“の一言もかけれず、ただ呆然と立ちつくしてました。全力で戦う選手達を一番近くで見ている私が、中途半端な気持ちでずっとサポートをしていたと思うと、とても情けなくて、その時の気持ちは未だに忘れられません…
周りより気持ちが足りないことに気付きながらも、理由を見つけられないまま、2年になりました。それと同時にマネージャーの仕事が一つ増えました。チーム全員から少しずつ集めたお金で一眼レフを購入し、試合中のプレーひとつひとつを記録として残すことになりました。
写真を撮ることが好きな私は、ドキドキしながら一眼レフを握り、選手達のあらゆる瞬間をたくさん撮りました。
試合中のプレーはもちろん、声を掛け合いながらウォーミングアップをする姿、キーパーを中心にポジショニングの確認を抜かりなくする姿、ハーフタイムでは水を飲むことよりも先に話し合う姿、ゴールを決めた時に皆が駆け寄り喜ぶ姿、グラウンドに響きわたる応援団の姿、選手達のために審判や記録をする学連の姿、氷が底をつくほどアイシングを作るマネージャーの姿、そして、円陣で一つになる朝鮮大サッカー部の姿…
いつも見ていた光景なのに、カメラ越しに見るサッカー部の姿に、胸が熱くなりました。練習や試合、選手達を見ることより、マネージャー業に必死だった自分の視野を広げてくれました。
一つ一つの姿が全て勝利に繋がっていて、自分はその勝利のためにサポートをする、価値ある居場所にいるんだと改めて気付きました。
ピッチに立つ選手、ベンチで声を出す選手、応援する選手、サポートする学連とマネージャー、皆がいてこそ朝鮮大サッカー部は成り立つ。そう思ったのと同時に、そのチームの一員に自分もいる、だから必ず選手達と同じ気持ちで戦わなければいけないんだと、心からそう思いました。
選手一人一人をしっかり見て着実なサポートをする。出来ることは少なくても選手たちの力になる。戦う場所が違くても勝利のために共に戦う。選手達のサッカーが、私にマネージャーのやりがいを感じさせてくれました。
背番号がなくても、ここが私の居場所なんだと、そう教えてくれました。
卒業まで残り9ヶ月。
同期と最後の一年を共に出来ないのは正直寂しいですが、だからこそ、チームの一員として、直接サポートできる毎日を誰よりも大切にし、来年は関東の舞台で戦う選手達を、応援席で応援したいです。
そのために、今、自分が出来ることを全うし、最後まで朝鮮大サッカー部の一員として、選手たちと気持ちを共にしていきます。
最後にひとつ。周りによく、
『紗瑛はマネージャーだからサッカーが好きなの?』
と聞かれることがあります。
私は、サッカーの魅力を教えてくれた、やりがいを教えてくれた、朝鮮大サッカー部のサッカーが、大好きです!
スタッフ紹介
名前:李紗瑛(リサヨン)
誕生日:1999/4/28
学部:教育学部
出身校:愛知朝高
ポジション:MG
好きな言葉:一期一会
好きな選手:朝鮮大サッカー部でプレーする選手たち