皆さんにとって、「熱量」を持って取り組んだことはなんですか?今もそれほどの「熱量」を持って何かに取り組んでいますか?
アンニョンハシンミカ。昨年1年間、朝大サッカー部副主将を務めました趙錫僚です。
ある人から、文章を書く時には書き始めの掴みが大事だと聞き、このような書き始めにしてみました。
まずは、昨年1年間サッカー部を支援してくださった方々、本当にありがとうございました。昨年はコロナの制限もなくなり、フェスティバルやサッカー教室を開催することができたのですが、OB会をはじめたくさんの方々の支援がなければ実現できなかったと思います。この場をお借りして、感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました。
今回、私は「熱量」について書こうと思います。
最近私の中で流行語である、「熱量」という言葉――ここでは「情熱」「熱い気持ち」という意味を込めて――、この言葉を意識し始めたのは、冬休みに入った昨年12月末のことです。15年間のサッカー人生を終え色々と思い耽っていると、ふと、自分がこれまでサッカーしかしてこなかったことに気が付きました。ご飯も練習や試合に支障がないようなメニューを食べ、課題そっちのけで睡眠を確保し、勝つためにたくさんの出費をし……。今思えば、プロを志しているわけでもないのに、サッカー中心の生活を当たり前の日常として過ごしていた自分に、我ながら「狂っているなぁ……」と感じました。(笑) そんな生活が苦しい時もありましたが、嫌気がさして辞めようと思ったことは15年間でたった一度もありませんでした。それは、何よりも私がサッカーを大好きだからです。私のサッカーに対する計り知れない「熱量」がそうさせたのだと、改めて気付きました。人は、嫌いなことに「熱量」を持つことは難しく、好きだからこそ「熱量」が生まれ、「嬉しい」や「悔しい」といった感情がでてくるのだと思います。
今でも覚えています。小学1年生の時――本当にボールを蹴り始めて間もない頃――、試合でゴールを決め勝利し、チームメイトと喜び合ったその時、私はサッカーの虜になりました。その日から、勝利のために「熱量」を持ってサッカーに取り組み、気付けば15年が経ちました。昨年は怪我や就活等で迷惑をかけましたが、15年間の中でもひと際「熱量」を持って戦い抜くことができました。また、同じ副主将であるユソンとテハのサッカーへの姿勢、新設した広報系担当のヨンジュ、ジュヌ、インジュのチームへの献身、そして主将テヤンのひたむきな努力……(他にもたくさんありますが、長くなるので割愛します)、隣で見てきたその姿たちに、これは負けるわけにはいかない、と私の「熱量」は増すばかりでした。
昨年は関東昇格とはいかなかったですが、目標だった東京都1部優勝を成し遂げ、フェスティバルやサッカー教室を通して同胞たちに少しでも恩返しができたのではないかと思います。そこに私がどれだけ貢献できたのかはわかりませんし、シーズンを通して副主将としての役割を果たせたのかは怪しいですが、それでも私は、自分がこれほど「熱量」を持ち取り組んだことを忘れないし、この「熱量」こそが、私自身をここまで成長させてくれたのだと自信を持って言えます。
私は卒業後、東京で就職することになりますが、「PRIDE OF KOREA」のスローガンを忘れず、15年間サッカーで燃やした「熱量」を次は仕事にそそぎ、そして同胞社会に還元していきます。
最後に、私の新たなスタートと朝鮮大学校サッカー部の応援を、引き続きどうぞよろしくお願いします!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
選手紹介
名前:趙錫僚(チョウソンリョ)
誕生日:2001年4月22日
学部:理工学部
出身校:大阪朝高
ポジション:DF
好きな選手:ルベン・ディアス
一言:これかも朝鮮大学校サッカー部の応援をよろしくお願いします!