2024部員ブログ⑤「今日の僕は、昨日までの敗戦で成る」金翔空(4年・体育学部)

部員ブログ

アンニョンハシンミカ!

昨シーズン、副主将を務めました体育学部4年の金翔空(キムサンゴン)です。日頃より朝鮮大学サッカー部への多大なるご支援とご声援ありがとうございます!コマッスンミダ!

今日は

①ハンマウンフェスティバル2024

②朝大サッカー部としての4年間について

③僕が伝えたい事

のテーマに沿って書いていきます!

「今日の僕は、昨日までの敗戦で成る。」

これを実感した、4年間で1番悔しかった試合があります。昨年の10月13日、ハンマウンフェスティバルとして開催されたリーグホーム最終戦であるvs学芸大学戦です。

まず最初に、フェスティバル開催経緯から実行までの話を少し書こうと思います。あのフェスティバルは、僕と3年の朴鎔淳(3年・文歴学部)が企画責任者として開催しました。発案から実行まで約1か月。朝大サッカー部の理念でもある、

「<동포들에게 힘과 용기를, 후배들에게 꿈과 희망을>(同胞に力と勇気を、後輩に夢と希望を)をここ朝鮮大学校で体現する。」この想いから始まりました。

主に行った事としては、朝大サッカー部の公式戦をメインイベントとし、その前に、中学生サッカー試合、小学生を対象としたサッカー教室とサッカー企画、軽音楽団による試合前コンサート、朝大3年生による軽食売店、カフェオモニ協力のもと朝大カフェ運営などでした。当日の目標観客動員数は600人。そのためにも、

・関東圏の朝鮮初級学校13校でサッカー教室を開催

・朝大生限定のPK対決&軽食売店

・開催2週間前からのSNS毎日投稿

・西東京民族フォーラムでのビラ配り

・西東京本部訪問宣伝

などを、3週間で行いました。その結果、たくさんの方々の協力のもと当日約600人の方々が来てくださりました!そして、

「朝大生のホスピタリティーが凄い!」

「朝大のヒョンニン(お兄ちゃん)みたいになりたい!」

などなどたくさんの反響をいただきました!本当にコマッスンミダ!(ありがとうございました!)

試合前には、軽音楽団のコンサートもあり会場のボルテージが上がりながら始まったホーム最終戦。ホームの声援にあと押されながら前半から勢いよく攻め込むも、中々得点に繋がらず。後半にはその疲れで足が止まり始めて立て続けに失点し、結果0-3で、完敗しました。自分自身も試合に出たのにも関わらず、そして途中からキャプテンマークを巻きながらも何も出来なかった不甲斐なさ。試合後に横を見れば、号泣してるチーボー(主将の金智哲 4年・経営学部)。そして、後輩も。その前には、何百人もの同胞たち。その同胞たちからの拍手に、悔しさと感謝の気持ちが湧き上がり、抑えることができませんでした。

この期間、このフェスティバルのために様々な準備をして来ましたが、みんなの目標は共通していて

・フェスティバルを成功させること

・試合で勝つこと

でした。

あの期間に僕は、みんなが同じ目標に向かっていつも以上に真剣に取り組む姿を目の当たりにしました。その姿を見て、副キャプテンとしてチームメイトの力を引き出せていなかったことを痛感し、「1年間もっと出来た事があったのではないか。」と総括することになりました。

サッカー部の後輩たちよ。あの期間色んな準備のために試行錯誤した事。そして、試合に勝つために練習で1番強度が高かったと言っても過言ではないあの1週間を。試合前半の強度を。みんな忘れたらあかんよ!絶対強なるから。

このように終わった、ハンマウンフェスティバル。そして、4年生。僕自身の大学サッカー。振り返ると、自分自身、負けばかりの大学サッカー時代でした。大学入学時からすでに高校で負った大怪我を抱えながら思うようにプレー出来なかった半年間。ずっとBチームだった3年間。Aチームとの紅白戦でアピールのタイミングでの怪我が重なる大学3年時代。僕のファールから失点し、監督に初めて怒られたアミノバイタルカップ。前半終了間際、不要なハンドでPKを与えたリーグ戦第6節。そこから、トップチームに絡めなかった2ヶ月間。出せばいくらでもあります(笑)

この敗戦、失敗こそが全て僕を強くさせました。それこそが、ブログの題目にもある、「今日の僕は、昨日までの敗戦で成る。」です。

僕がこの4年間で、朝大サッカー部に1番感謝していることは、<逃げないことを学んだ>ということです。これだけの失敗や上手くいかないことがあると、普通はやめてしまうと思います。4年の7月から2ヶ月間もBチームに落ちるとみんな諦めると思います。「サッカーやめろ。」、「早く夢なんか諦めろ。」何度も言われた言葉でした(笑)それでもそこで逃げずにやった事、チャレンジした事。それが、最後トップチームの試合に出られた事や社会人1部2チームから内定をもらった事に繋がったと思います。そして、何より今となってこの経験が自分を強くしてくれました。

最後に自分が常に胸に刻んでいる言葉をお話しします。

「転けることは環境だったり、人のせいでもあったりする。だが、そこから立ち上がらないのは自分のせいだ。」

人のせいにしたいことも一回自分のせいにして、そこから何を学べるか、何を選択するかの連続だと思います。それを学べた4年間。みんなの反対を押し切って体育学部に入りサッカー部に所属して、常に立ち上がる逃げない力を養いました。これまで22年間たくさんのサポートをしてくださり、最終的には自分の決断を尊重してくれたアボジオモニ(父母)には、本当に感謝しています。コマッスンミダ!そして、この4年間たくさん指導してくださった監督、コーチ、そしてソンセンニン(先生)達、コマッスンミダ!!

これからも朝鮮大学校サッカー部OBとして、チョソンサラン(在日コリアン)として、堂々と自分らしい選択、挑戦をしていきたいと思います!

少し長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。これからも、朝鮮大学サッカー部をよろしくお願いします!

名前:金翔空(キムサンゴン)
誕生日:2002年8月28日
学部:体育学部
出身校:大阪朝鮮中高級学校
ポジション:DF
好きな言葉:「気持ちっしょ」
好きな選手:カカ
一言:後輩達の応援よろしくお願いします!